オリックス・バファローズは11月30日、関西の7大学が参加し、ファン拡大策などを球団に対して提言するマーケティングプレゼンテーションの合同発表会を開催しました。この発表会は、各大学が主にウエスタン・リーグ地方試合などで行った来場者調査を基にその分析結果とアイデアを発表します。会場の阪南大学あべのハルカスキャンパスに、大学生、大学院生ら約80人が集まり、半年かけて取り組んだ渾身の研究結果を披露しました。
参加したのは、大阪体育大、阪南大、和歌山大、摂南大、関西大、大阪商業大、天理大の7大学。ある大学は、「試合に誘う派」と「試合に誘われる派」で分析した結果、「誘う派」の20代女性の割合が少ないことに着目し、ターゲットにしました。20代女性は、二人組、4人グループなど偶数人で行動したり、記念に自撮りしたりする習性があると説明。そこで、2枚以上から購入できる特別デザインの「オリ姫チケット」の先行販売を提案しました。誘った人と一緒におしゃれなチケットを持って自撮りを促し、SNSでの発信も見据えていました。この他にも「地元名産品とコラボした新商品の開発」や「ウエスタン・リーグ専用の応援歌作成」など楽しい提言が飛び出しました。中には、「お風呂で選手の背中流し体験」といった“ぶっ飛びアイデア”も。斬新で型破りな発想に、会場は大変盛り上がりました。
バファローズのユニフォームを着て発表に挑んだ大阪商業大の近藤向太君(3回生)は「とても考えがいのある楽しい研究だった。面白いアイデアを出せたと思ったが、球団の方からの指摘で現実的な視点が欠けていたともわかり、大変勉強になった」とやり切った表情でした。
花木聡プロジェクトマネージャーは「今年6回目を迎えるこの発表会は、毎年レベルが向上していてこちらも勉強になることがたくさんある。学生の皆さんには、せっかくなのでこれを機会にぜひバファローズファンになっていただければ」と話していました。
プレゼンする関西大の学生たち
プレゼンする阪南大の学生たち
プレゼンする摂南大の学生たち
プレゼンする大阪商業大学の学生たち
プレゼンする大阪体育大の学生たち
プレゼンする天理大の学生たち
プレゼンする和歌山大の学生たち